こんにちは!パターンを描く人、さんいんちです。
今回はシルエットを並べたパターンに関してのお話です。
世に出ているパターンをじっくり見てみると、シルエットのパターンって結構あるんですよね。
それがまたかわいいんですよね〜
自然物にしろ、人工物にしろ、モノの形というものがどれだけうまく作られているかを感じます。
我々はその個性をぶち壊さないように、むしろその個性を引き立てるようにパターンにしていかなければならないと思うのです。
そのシルエットのパターンですが、気をつけることが2点あります。
ズバリ、形と色です。
…。みんなそうやん!!!!!
はい、そうです。
その通りなのですが、シルエットのパターンでは特に気をつけていきたいので、ここでは強調しておきます。
特に形。
シルエットは形が命なのできちんとこだわっていきましょう。
色について。
色によって目立つ部分や印象が随分変わるので、きちんと調整していきましょう。
では具体的に見ていきます。
シルエットとは
ここでのシルエットの定義をしていきます。
シルエットとは輪郭の中を黒く塗りつぶした絵のことです。
ここでは絵の内部を消しゴムで少し抜いたりなど、多少の描き込みをしたモチーフもシルエットとして扱います。
またシルエットから派生してカラフルになったものも、シルエットのパターンの範囲に含めます。
つまり、形を重視したパターンはほぼみんなシルエットのパターンとして説明していきます。
例
さくらんぼをシルエット化しました。
描き込みも多少しています。
全体的に黒ですが、この一部分に色を付けたとしても、ここではそれはシルエットになります。
ではシルエットをパターンにしていきます。
シルエットのパターンのポイント
形
シルエットはとにかく形が命です。
むしろ形しか要素がない!と思ってもいいくらい形が重要です。
加えてパターンの場合は、モチーフを繰り返すことで成り立っています。
形が命のシルエットは、モチーフを繰り返すことによって出てくる新しい図形もよくよく考慮に入れながらパターンにしていかなければなりません。
さらにここで一番気をつけるべきことは直線と正円です。
直線と正円は形がとても強いです。
画面の中で主張が強烈すぎて、そこだけ目立ってしまいます。
直線と正円を使いたい場合は手描きにして形を揺らがせるか、後述する色の調整をきちんとして主張を抑えるかの2点に気をつけます。
図形ツールで描くキレイな形は往々にして整然となり、硬くなりがちです。
そこを考慮に入れて、逆にその特徴を利用してパターンを考えていくのは良いと思います。
色
シルエットのパターンは塗りの色によって雰囲気がガラッと変わります。
例えば白と黒では印象がこんなに違います。
白は爽やか、黒はかっちり感がでますね。
シルエットだからといって黒に走らなくてもOK。
おすすめはくすみ色(スモークカラー)です。
なぜなら形を見せながらも色のニュアンスが入るので、シルエットに色のイメージを追加し易いためです。
シルエットの黒いリンゴ、赤いリンゴ、赤いスモークカラーのリンゴのパターンを比べてみます。
赤と黒は結構強めに出てきてしまいますが、スモークカラーはバランスが取れたパターンに見えるかと思います。
もちろん自分がどのように見せたいかによって変わるのですが、スモークカラーは雰囲気があっておすすめです。
描き込みの線の太さ
どの形を一番強調したいかによって線の太さも決まってきます。
細い線はあまり主張しませんが、太い線はシルエットを大きく壊す可能性もあります。
見せたい形状をしっかり確認しながら消しゴムで抜いていくことが肝心です。
目について
パターンを作るにあたってよく作るモチーフが動物です。
そして動物のシルエットのパターンを作るときに問題になってくるのが、動物の「目」です。
シルエットの動物の目を消しゴムで抜くと、抜き方を間違えると怖くなってしまいます。
- なるべく正円で抜かないこと
- 目をあまり大きくしないこと
- 自分と目が合わないこと
が目を怖くしない方法になるかと思います。
顔というのはただでさえ主張が強いので、目は特に気をつけてパターンを作っていきたいですね。
格上げ
シルエットは繰り返しますが形が命なので、形にリズムをつけて遊ぶと面白いものが生まれます。
今回はシルエットと、シルエットをアウトライン化したものと合わせてみました。
違和感がない程度にシルエット以外のものと合わせていくと面白い表現ができそうです。
一部分だけアクセントカラーを入れてもかわいいなーと。
ゴールドはどんな色でも合わせやすい&格上げになるのでおすすめです。
一本だけ突き抜けた木が画面のリズムを作っています。
ひとかたまりのモチーフがわかりづらくなり、自然に見えるようになるのもいいですね。
まとめ
- シルエットで責める時は強い形と配色に気をつける
シルエットのパターンはとにかくかわいいです。(なんか常套句みたいになっていますが)
ただなんでもかんでもシルエットにするのではなく、何を見せたいのか目的を持って作っていくのが大事です。
シルエットのパターンを基本にしてパターンを考え始めるのもいい手ですよね。
形が複雑な動物などをシルエットにしてみてもいいし、逆にシンプルな図形を組み合わせて遊んでみても良い。
懐が深いですね。
もしこの記事を読んでシルエットのパターンを作りたくなってくれたら、さんいんち冥利につきます。
次の記事もよろしくお願いします!
では本日はこれにて!グッドシルエットパターンライフ!