さんいんち流!かわいいパターンの作り方 ポツン!でモチーフ強調編

こんにちは!パターンを描く人、さんいんちです。


みなさんはモチーフとモチーフの間の空間について、どの時点で考えていますか?

私はほとんどの場合、後の方に考えています。
最初はモチーフ単体だけを思い浮かべることもしばしば。

さんいんち
さんいんち

本当は全体的に考えていかなければいけないなと思いながらも!

空間を早い段階で考えていくのは結構ハードルが高く感じます。

ついついモチーフばかり考えてしまう自分が存在する…!


そんなちょっとおざなりになりがちな空間ですが、今回はこの空間をメインにして大胆に使っていこうというお話です。

 

今回のポイントは以下の通りです。

  • 自分が思った以上にモチーフサイズを小さくし、ガッツリモチーフ同士の空間を空けていく!→ひとつひとつのモチーフが強調される
  • モチーフひとつひとつの意味合いが強くなるのでストーリー性のあるモチーフにすると尚良し!

空間を広く取ることにより、モチーフに目が行きやすくなるので、丁寧に書いていくことも肝心です。

 

少し注意はしながら、しかし大胆に!振り切って描いていきましょう!

具体例

まずはスタンダードにパターンを作ってみます。
使うモチーフは犬のシャンプー場面です。

モチーフのバリエーションは一種類。
縦レンガ状に並べます。

シャンプーをしている犬のパターン

縦レンガ状というシンプルな繰り返しにしたことで、力強さが出ています。

しかし図形的に個性的なモチーフではないので、並べることによって他の形が見えてくることはなさそうです。
ひとつひとつモチーフが見えてくると言うよりはパターン全体が同じ感じで見えますね。

モチーフの色を変えたり、回転・反転をしたり…
できることはありそうですが、あまりその意味は感じないタイプのパターンです。

これはこれで私的には合格!なのですが、今回はちょっと違う種類のパターンを考えていきます。

 

ではもう一方は。
使うモチーフは同じく犬のシャンプーです。
ただ今回は簡単なストーリーが見えてくるように描きました。

シャンプー前→シャンプー→乾かす→キラキラニコニコ
といった具合です。

シャンプーをする過程の犬のパターン

前画像から比べると若干寂しく見えるかもしれませんが、空間を広く取ることでひとつひとつのモチーフに視線が行くようになりました。
どちらがいいかは好みの問題も出てくるので、ここではニュートラルな視線で見てみてください。


視線がモチーフに集まりやすいので主役がわかりやすくなり、空間とのメリハリがあることでひとつひとつの形状も強調されます。

モチーフの存在が強くなる、ということですね。
(少しあしらいを入れたら賑やかになります)


しかしこの場合、前画像のような、同じモチーフの繰り返しだともったいない気がしませんか?

ですのでやはり、私はここでストーリー性のあるモチーフをおすすめします。

なぜストーリー性が必要なのか?

空間を空けることで確かにモチーフは強調されます。
と同時に空間も強調されるので、ひとつのモチーフを繰り返すだけでは単調になり、画面が寂しくなりがちです。
モチーフの存在感を強くするため、モチーフも団体戦で臨まなければなりません。

ストーリがあることで、モチーフ同士が意味的な繋がりを持ちます。
繋がりがあることで、「個々のモチーフ」としてだけではなく、「ひとまとまりのモチーフ」として機能するようになります。

具体的に言うと、モチーフは5種類以上がいいと思います(あくまでさんいんち流です)。
もしモチーフの種類を少なくて済ませたい場合は、それぞれの色を変えたり、回転・反転(回転・反転の記事は以下から)して形のバリエーションを増やすといいと思います。

それだけでも密度が増します。

 

後もう一点。

これは本当に自戒なのですが、丁寧に描くことがとても肝心です。
なにせモチーフに視線がいってしまうから。

雑だとすぐバレてしまいます…悲しいことに。(よくある)

何事にも共通することかもしれませんが、丁寧に描くのが重要です。

格上げ

空間を大きく取るのが怖ければ、背景のテクスチャを変えてみるのはどうでしょうか。

オレンジと水色のアシカのパターン

ここではドットとストライプ編で説明したやり方でテクスチャを加えました。
(ドットやストライプを細かく配置してテクスチャに見せる方法です)

空間の部分にテクスチャを入れることで、密度が出てモチーフと張り合えるようになります。

もしモチーフがすごく主張の強いものだったらこの方法は最適だと思います。

 

また、テクスチャによっては場所感や雰囲気も出せます。
温かみを出したい時はザラザラのテクスチャを持ってくる、スタイリッシュに寄りたい場合は細かいストライプ…など。

この辺はイラストと一緒ですね。

私の場合テクスチャを多用はしてないのですが、使う時はAdobe Frescoやprocreateで描くことが多いです。

空間が大きいので、ここはこだわってみてもおもしろいんじゃないでしょうか。

まとめ

  • モチーフサイズを小さくし、モチーフ同士の空間をガッツリ空けるとひとつひとつのモチーフが強調され、主張が強くなる
  • ストーリー性のあるモチーフにするとより良い!

どうしてもパターンって詰まっている方が安心な気がして(私だけかもしれませんが)なかなか空間を空けづらいのです。
空間を空けるのは勇気が入ります。

ついついモチーフ単体のことばかり考えてしまって、全体の空間のことは二の次になってしまう…

そんな時にちょっと一回大胆になってみる、空間を大きく空けてみる、そんな選択肢はありだと思います。

 

ストーリー性のあるモチーフもせっかく描いたのなら効果的に配置していきたいものです。
もちろんモチーフそれぞれのいいところや特徴があるので一概にこれがいいとは言えませんが。

きちんとそのモチーフにあったパターンにしていきたいですね。

次の記事もよろしくお願いします!

では本日はこれで。アデュー!

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