こんにちは!パターンを描く人、さんいんちです。
突然ですが、みなさんパターンを描く時乗算モードって使いますよね。
私はあまり乗算は使っていなかったのですが、最近使い始めました!
そしたらあらまぁ便利!となったので、乗算のビギナーである私が、「これ使えるな」と思った方法を書いていきたいなと思います。
その前に乗算とは?
ここでは「色を重ねると透けて見える」とだけわかっていればOKです!
Illustratorであれば、透明を調節するタブのところでいじれます。
では乗算をうまく利用して上手にパターンを描く方法の一つとは?
- 少しズラすと手描き感やエモさがでる
- 背景を塗る時に白地を挟んであげると良い
ポイントを抑えるとただのペンツールで描いた図形もエモエモのエモ!になります。
では具体例いきます。
具体例
乗算とは?を実際に画像にしてみました。
ご覧のように色が透けて見えるのが乗算モードの特徴です。
すでにエモさがありますよね。
通常モードでは図形同士の色が干渉しあうことはありません。
(詳しいことはググってくださいね!)
乗算モードにすると、色の混色(と言うのでしょうか)具合にかなり気を配らなくてはいけなくなります。
通常モードよりも考えることが増えます。
混ぜて綺麗か、単一でも色合いが崩れないか。
ただものすごく有用です。
この「透け」を利用し、四角形を有機的にしていこうと思います。
同じ大きさの四角形を2枚重ねているのですが、ここで一枚を少しズラします。
大きくズラすのと比べると少しだけズラした方が残像のように見えて四角形が少し有機的に見えませんか。
スタイリッシュさを残しながらもどこか温かみのある印象になっているのではないでしょうか。
また回転などをくわえると、薄い三角という新たな図形が生まれることによって複雑になり、より有機的な印象になります。
前面と背面の四角形の色が同じでも同じような効果が見られます。
気をつけて行うのならば、3色重ねるのもいいかもしれません。
乗算がどのようなものかわかると、問題が一つあるのでは?と思うと思います。
そう、背景の色も乗算で描いたモチーフに影響してしまうのです。
その場合、モチーフと背景の間に白地を挿入してあげます。
これで背景の色に惑わされないモチーフができました。
格上げ
歯ブラシのパターンです。
歯ブラシの本体のややスケルトンな感じが醸し出す雰囲気を大事にパターンを作ってみました。
スタイリッシュでありながらどこか懐かしさを感じるようなレトロ感、また日用品の実用的な感じを意識しています。
ストライプと斜めストライプでシャープさとこなれ感を感じさせるようにしました。
乗算のおかげで少し水彩っぽくも見えるのではないでしょうか。
モチーフは同じ形を2枚重ねてややズラしてあります。
同じ色でやったものもありますし、違う色で重ねたものもあります。
乗算の効果を存分に楽しんで作りました。
まとめ
- 少しズラすと手描き感やエモさがでる
- 背景を塗る時に白地を挟んであげると良い
少し前までは全然お友達ではなかった乗算ですが、使ってみるとすごく便利なものですね。
自分の表現の幅がぐっと広がった気がします。
あまり形を崩したくない工業製品をキッチリ描いたとしても、この方法を使うとエモさを出せるのではと思います。
利用価値大いにアリですね!
通常モードの図形と組み合わせるのもいいかもしれませんね。
次の記事もよろしくお願いします!
では本日はこれにて。
アディオス!