こんにちは!パターンを描く人、さんいんちです。
今回はオリジナル布が作れるリアルファブリックというサイトにアップロードするデータの作り方について書いていこうと思います。
自分がデザインしたオリジナル布を購入・販売できるサイトとなっています。
どんなサイトなのか?は百聞は一見にしかず、見てみてくださいね。
これから先はまずアップロード時の注意事項を読んでから読み進めてください。
マイページにログイン後、右上の「私のデザインを登録」から確認できます。
デザインのデータは.jpg、RGB、200dpi、サムネイルデータについては大きさに指定はありません。
(私は心配性なのでサムネイルの大きさは1500×1500pxでやっています。今のところ問題はありません)
なお、このやり方は数多くある方法の一つであり、「私がうまくいっている」というだけで全ての方が上手く行くことを保証するものではありません。
また、関連してトラブルが起きた場合、責任は負いかねます。
ご了承ください。
各々のご判断に基づいて行ってください。
- Adobe Illustrator (あらかじめ別ファイルでパターンをスウォッチを作成、登録しておいてください)
- Adobe Photoshop
Adobe Illustratorによるパターン作成についてはこちらの記事をどうぞ。
スウォッチに登録してあるパターンの条件としては
幅と高さの小数点以下が切ってあること
が挙げられます。
パターンがズレる原因になるので小数点以下はカットしておいた方が無難です。
また、Illustratorの設定としてはpxベースで作業しましょう。
mmベースなどで作業をすると端に白い線が入ってしまう確率が高くなります。
さて、勇気ある者は先に進みましょう!
Illustratorでリアルファブリックにアップロードするデータの作り方
Illustratorでは
デザインデータ .jpg RGB 216dpi(200dpiではないので注意!)
サムネイルデータ .jpg RGB 72dpi
を作ります。
なぜ200dpiではないのか?ですが、当初私も200dpiで直接書き出していました。
しかしなぜかPhotoshopでパターンを並べてみるとかすかなズレが…!
72dpiの倍数である216dpiで書き出したところ、ズレは一切なくなったのでこの方法でやっています。
まず、ファイルの新規作成でアートボードを2つ作ります。
後からサイズを変更するので大きさは任意。
(1000pxくらいが扱いやすいかもしれません)
左側のアートボードをデザイン用、右側のアートボードをサムネイル用にします。
定規を表示します。
メニューから
表示>定規>定規を表示
画面の上部と左端の方に定規が表示されました。
左側のアートボードを一回クリックし、定規の目盛りの一番左上の十字をダブルクリックします。
左側のアートボードの左端と定規の0が揃っていればOKです。
あらかじめ別ファイルで作っておいたパターンスウォッチをコピーしてきて、右側のアートボードに反映させます。
アートボードと同じ大きさの矩形を描き、塗りにスウォッチを反映。
サムネイルにそのまま表示されるので、大きさや位置をしっかり調整します。
今度はアートボードの左側にスウォッチからパターンをドラッグ&ドロップします。
少々色々ついていますが、出てきたものがパターンの一単位になります。
私は元々のパターンにアピアランスで背景色をいれているので、パターンスウォッチに背景色が入っていません。
ですので背景色を足します。
(ドラッグ&ドロップででてきたパターンの長方形に塗りを反映します)
アピアランスで背景色を入れる方法は以下の記事から。
長方形がパターンの境目なのでこの長方形をコピー、最前面にペーストして左側のアートボードの図形を全選択、クリッピングマスクをかけます。
(クリッピングマスク→右クリックもしくはメニューのオブジェクトから)
左側のアートボードをパターンの一単位のサイズに変更します。
先ほどクリッピングマスクをしたパターンのサイズにアートボードを変形します。
パターンのサイズは、パターンを選択してプロパティパネルを開くことで確認することができます。
左側のアートボードをクリックし、プロパティパネルでアートボードのWとHの値の変更を行います。
この時に気をつけるのは、プロパティパネルの基準点を左上に設定することです。
左上が基準点となり、変形が行われます。
整列パネルを使い、アートボードとパターンの位置を一致させます。
アートボードとパターンがきちんと重なったら終わりです。
次に書き出します。
左側のアートボードから書き出します。
ファイル>書き出し>書き出し形式
JPEG、アートボードごとに作成、範囲を指定(今回は1)します。
RGB、216dpi、アートに最適(スーパーサンプリング)を選択してOK。
右側のアートボードも書き出します。
JPEG、アートボードごとに作成、範囲を指定(今回は2)します。
RGB、72dpi、アートに最適(スーパーサンプリング)を選択してOK。
これでIllustratorは完了です。
Adobe Photoshopにおけるパターンのズレ確認
216dpiのデザインデータを200dpiになおします。
Photoshopで.jpgデータを開きます。
イメージ>画像解像度
解像度を216→200に変更します。
保存します。
ここからはパターンを並べた時にズレていないかを確認します。
先ほど保存したパターンをパターン定義します。
編集>パターンを定義
ズレを確認するだけなのでパターン名は適当でOKです。
新しいPhotoshopファイルを開きます。
パターンの大きさより大きければいいので大きさは任意なのですが、私は6000×6000px、200dpiを指定しています。
編集>塗りつぶし
パターンを選択します。
拡大してよーくよーく確認します。
(本当によくよく!)
つなぎ目がなく、滑らかであれば成功です。
お疲れ様でした!!
どうしても端に白い線が入ってしまう時は
この通りにやってもどうしても端に白い線が入ってしまう場合があります。
Illustratorでは色々な要素が複合的に関係していて、(どういう設定をしているかとか)何が悪いのかわからないけどできない!!という時がままあるのです。
そういった場合はひとつずつ可能性を潰していくしかないのですが、その中でもチェックした方がいい項目を書いておこうと思います。
- pxベースではなくmmベースになっている
mmベースだと白い線が入る確率が高くなります。
環境設定から変えます。 - 定規のゼロの位置がずれている
1個目のアートボードの左端に合わせるのが(今のところ)確実かと思います。 - 小数点以下を切り捨てていない
アートボードの大きさ、位置、パターンの幅、高さ、全て小数点以下を切り捨てます。
今後も気づいた時点で増やしていきます。
アップロードデータ作りにスクリプトを取り入れる
以上のようにアップロードデータを作るには、慣れるまで結構労力を要します。
慣れてしまっても些細なミスが響き、データを作り直し…など、割と頻繁に起こるので私は自動化できるスクリプトを使っています。
以下の記事にスクリプトのあらましが書いてありますので、興味があったら読んでみてくださいね。
後書き
つまづきながらのデータ作成でしたが、(初期はだいぶ苦労しました)私はこのやり方で一応はスムーズにできています。
(※今現在はスクリプトを使って行なっています)
おまじないのような動作もありますが、これで上手く行っているので効いているのでは??という謎の自信が…笑
ここでも一応お断りしておきますが、IllustratorやPhotoshopの細かい動作や、「こうこうする理由は?」と詰めて聞かれても、プロではないためお答えに窮しますので、「あ〜こうすればできるのね〜」とゆる〜く受け止めていただけたらと思っています。
やり方の例の一つ、という考えでお願いします!
なにとぞ!!!
さんいんち流!かわいいパターンの作り方まとめもどうぞよろしくお願いします。
長文になりましたがお付き合いいただきありがとうございました。
次の記事もよろしくお願いします!
また次回!