こんにちは!パターンを描く人、さんいんちです。
今回は曲線を使ったパターンについての記事です。
曲線を使ったパターンを作る場合、ざっくり分けて2種類の作り方があると私は考えます。
- 一つのモチーフで曲線を作る作り方
- 複数のモチーフで曲線を作る作り方
今回はわかりやすいという点から、「一つのモチーフで曲線を作る」ことにフォーカスして書いていきたいと思います。
曲線でパターンを作ると以下の効果があります。
- パターンが緩やかで優しい雰囲気になる
- 曲線の具合によっては色々な空気感を出せる
パターン全体に曲線を取り入れるのも手ですし、パターンの一部に曲線を取り入れてみるのも面白いと思います。
もしかしたら「自然に使ってた!」と思うかも。
今回はさんいんちなりに簡単に分解して考えてみたので読んでみてくださいね。
簡単ですよ〜!!
では具体例を見ていきます。
具体例・考え方
まずは単純な直線を見ていきます。
はっきりさせるためにかなり簡単なパターンを見ます。
みんな大好き直線ストライプのパターンです。
もう解説するのもアレなのですが、シャープですっきりしていますね。
直線は存在感がゴリゴリなので、主張も強いです。
意志が強い感じもしますね。
もちろんストライプも太さや間隔によって印象がガラッと変わるものです。
ただ今回は曲線と比べるので「直線である」ことに焦点を当てて見てみます。
次は曲線の簡単なパターンです。
ゆったりおおらか、柔らかい印象のパターンです。
流れを感じますね。
直線と比べてどうでしょうか。
ぱっと見の感触がかなり柔らかになりました。
雰囲気が和んだような気もします。
直線の方が男性的であり、曲線は女性的であるという見方もできますね。
配色にもよりますがこの点は感じるものがあると思います。
次は曲線のなみなみを少し細かくしていきます。
曲線の1個目のパターンより活動的なイメージになりました。
静かなイメージから少しエネルギッシュなイメージにも変わりましたね。
このように曲線の幅で雰囲気が変えられることがわかると思います。
ただあまりくねくねしすぎると流れの方が強すぎてモチーフ自体の印象が弱まってしまう場合があるので、よくよく調節していきたいところです。
では、もう少し実用的なパターンを例として出します。
カットパインのモチーフ一個で曲線を出しました。
こういう時は反転が使えます。
反転させてモチーフを並べただけで大きな曲線を作ることができました。
このパターンの場合はモチーフそのものに曲線が入っているので、モチーフ同士の繋がりも意識して作っていくといいと思います。
格上げ
まずは直線を意識したパターンから。
コーヒーカップの固さにフォーカスしたパターンです。
モチーフを1種類にして主張を強めにしました。
あくまでこれはコーヒーカップが主役。
コーヒー豆のあしらいで遊び心をプラスして固さをマイルドにしています。
曲線を意識したパターンはどうなるでしょうか?
湯気にフォーカスしてみました。
よりコーヒーの香りを強調しています。
コーヒーカップを見せたいのか、湯気や香りを見せたいのか、そこの意識の違いでパターンでどう表現するのかも違ってくるのだと思います。
大事なのはテーマですね。
最後に部分的に曲線を取り入れた例です。
待受サイズのダウンロードは以下から。
基本、詰め込んでいます。
一部、葉っぱに曲線を加えることで少し流れができています。
視線誘導の効果もあるので部分的に使用するのもおもしろいですね。
まとめ
- 曲線を使うと色々な空気感を出せる
- 具合によって様々な雰囲気になる
書いていて、パターンの並べ方はグリッドやレンガだけではないのだよなぁと改めて感じました。
「モチーフをどう並べるか」がやはりパターンは肝になってくると思います。
印象がガラリと変わるので、テーマ、見せたいところ、主役ははっきりさせていきたいですよね。
(自戒)!
今回はモチーフそのものに曲線があるものを取り上げましたが、曲線がないものを曲線で並べていくのも面白いです。
例えば以下で取り上げたカモメのパターン。
これこそ並べ方によってはだいぶ印象が変わるものの一つなのではないでしょうか。
色々な実験をしつつ、幅を広げていきたいところです。
では本日はこれまで。
次の記事もよろしくお願いします!
さようなり!