こんにちは!パターンを作る人、さんいんちです。
この記事でとうとうブログも10記事目に突入しました。
正直すぐやめちゃうかもな〜とも思っていたので2桁は嬉しいです。
ネタ切れにならないようボチボチ頑張ります!
今回のテーマは「はみ出すが吉」。
イラスト界隈ではよく線画からはみ出して色を塗っていることがありますよね。
そのパターンバージョンだと思っていただければと思います。
塗りをはみ出して配置すると
- こなれた感が出る
- 光沢感が出る
- 動きを感じる
- レトロになる
という効果が出てきます。
他の要素と干渉しあったりもするので、全ての効果が感じられるわけではありませんが、こういった傾向の効果があると考えてもらうと良いと思います。
パターンの一番の要素は「リピートすること」です。
同じ要素を繰り返すため、イラストよりもひとつひとつの要素の存在が強くなります。
その点も鑑み、要素の強弱をしっかりコントロールしてモチーフを魅せていくことが大事です。
ではいってみましょう!
具体例
塗りのはみ出しには2種類あります。
- ベタ塗りのモチーフからはみ出す
- アウトラインのモチーフからはみ出す
はみ出す塗りは、モチーフのコピーでも新たに描いたものでも構いませんが、ここではコピーしたものを用います。
ベタ塗りのモチーフからはみ出すと?
塗りが影に見えたり立体的に見えたりします。
モチーフより色が濃かったり、背景に近い色だと特に影に見えます。
塗りとモチーフの距離をコントロールすることで、位置関係を調節できることがメリットなのではないでしょうか。
ずらし方によっては立体的にも見えます。
左下の方にずらすと立体的に見える可能性が高くなります。
(配色も関係するので一概には言えませんが)
立体的に見せたい時以外は、気をつけていきたいですね。
とはいえ!空間感を出したい時にとてもおすすめです。
アウトラインのモチーフからはみ出すと?
上記のコーヒーカップは特に、レトロな印象が強くなります。
なんとなく動きも感じませんか?
こういったカチッとしたモチーフだと特に私はそう感じます。
元のモチーフの形がシンプルだと、なおのこと動きがわかりやすいです。
(塗りをずらすことでモノが動いた残像が見えているような感じがするからかな、と思ってますが真偽の程はいかに)
動きが感じられるということは、1秒、2秒でも時間も感じられるということです。
ということは「レトロになる」にも繋がっていく気がしますね。
他の要素と合わせれば、この少ないレトロさでも強調できそうです。
温かみを感じるのもはみ出す効果です。
このコーヒーカップではテクスチャも導入しているので、さらに温い感じがしますね。
アウトラインのモチーフで塗りをコピーしてずらす場合、モチーフの内側(顔など)の描き込んだ場所に関しては気をつけなければなりません。
変に塗りをずらしてしまうと、顔の場合、表情がぼんやりしてしまいます。
細かい描き込みも、せっかく描いたのに存在感が薄いと嫌ですよね。
そう言った場合にはモチーフの内側は塗りをずらさないという選択肢もあります。
一律でずらさないといけないということはないので、調節していきましょう。
格上げ
透明度や乗算を使用し、格上げします。
四角とは別に、他の要素(ストライプやドットのライン)も組み合わせます。
乗算をかけることにより、赤の色の幅が増えました。
緑のストライプと赤が重なっているところにも新しい色が増えていますね。
単純な図形に反映することで、ずらしたことによるこなれ感がより生きています。
シンプルな図形には特に効果があるということですね。
ベタ塗りのモチーフからはみ出すのと、アウトラインのモチーフからはみ出すのをミックスしたりもできそうです。
まとめ
- 塗りははみ出すとこなれ感や動き、光沢や時間を感じさせることができる
- 他の要素を足したり、ミックスすることでよりバリエーションができて密度が高くなる
最初はパターン制作に於いて、このような描き方は考えもせずにいました。
ですがパターンを模写していくうちに「このテクニックは多用されているんだな」と実感し、今は行き詰まった時の伝家の宝刀のひとつとなっています。
私のパターンの最初の案出しはほぼその場の思いつきです。
日常生活を送っていて、いきなり「これパターンにしたいかも!」と思い、描いてみる。
そこでいい感じだったら色などを詰めていく。
最初に描いたものが変だったらそこで辞めてしまうことも多いです。
日の目を見ないパターンのなんと多いことか。
可哀想なのでいつか昇華させてあげたい…!
そのためにはもっと力をつけねばですね。
次の記事もよろしくお願いします!
本日もお読みいただきありがとうございました!では!