こんにちは!パターンを描く人、さんいんちです。
突然ですが、今、いつものテイストに飽きていませんか?
飽きているという前提で進めちゃいますよ〜!
人間1人の脳の考えることですから、どうしても発想には限界はありますよね。
作り続けているとどうしてもマンネリ化してしまいます。
さんいんちはよく飽きますねん…
今回は、そんな時に「切り絵テイスト」はいかがでしょうか?というお話です。
モチーフによってはストーリー性が深まって味が出ますし、レトロな雰囲気も出しやすいです。
手仕事感が出て温かみが増します。
切り絵テイストパターンのポイントとしては
- ブラシ感を部分的につけること
- 影を濃いめにつけること
- (切り絵風をより強調したければ)少しカクカクとしたラインで表現する
の3点になります。
ポイントを抑えれば簡単に切り絵テイストになります。
ただ、あくまで「テイスト」なのでそこは心に留めて読んでください。
具体例
まずはプレーンなドットから始めます。
これを切り絵風にしていきます。
1、ブラシ感を加える
少し手触り感をプラスしていきます。
モチーフを描写する時は私は主にAdobe frescoを使っているので、そこでザラザラとしたブラシを選択。
軽ーく、部分的にサッとブラシを滑らせます。
このブラシ感を加える段階でのソフト、アプリはなんでも構いません。
私と同じようにAdobe frescoでも、procreateでもPhotoshopでもOK。
Illustratorと連携がしやすいし、ブラシの種類も多い故、Adobe frescoは使いやすいと思います。
(Illustratorでパターンを制作する場合)
なぜ全体的にブラシ感を入れないのか?
全体的にブラシ感を入れてしまうと形が見えにくくなってしまうからです。
あくまで優先すべきは形。(さんいんち流ですね)
テクスチャなら全体に入れても良いと思います。
(紙のテクスチャなど)
ただ、手触り感を出すには部分的にブラシ感を入れるので十分なのです。
出来上がりを見ていただくとわかると思うのですが、部分的にしかブラシを入れてないのにザラザラという感触がします。
2、影をつける
細く、濃いめに影をつけてあげます。
なぜ細く影をつけるのか?
紙が浮いている状態をリアルに表現したいからです。
あくまで今回は切り絵テイスト「風」なのでそこまでリアルに寄せないのですが、この点は切り絵風に見える重要な要素なのでしっかり影をつけていきます。
3、さらに!
以上で切り絵のようになりました。
ですが、更に切り絵に近づけたい!という時はモチーフの滑らかさを変えてみます。
正円のドットを滑らかさを抑え、カクカクとした描写にしてみました。
これでよりハサミで切った感が出ます。
ドットもここまで手を加えると別物になりますね。
格上げ
影をカラーにしてみます。
(このパターンのダウンロードは以下から)
変わり種です。
影をカラーにすると、存在感が無彩色の時とまた変わってきます。
おしゃれ寄りになります。
この影ですが結構便利で、モチーフの色が背景と喧嘩してしまったりくすんでしまったりした時にちょいとさしてあげると途端にまとまったりします。
パターンのそれぞれの色がはっきりしてわかりやすくなるんですね。
(もちろん色によります)
そういう時は無彩色の影の方が活躍します。
カラーは「影」という要素が薄くなり、メインよりになるのでバランスを考えていきたいですね。
影を入れることでモチーフの存在感が増すので、他のモチーフに少し強めのカラーや強めの形のものを持ってくることができます。
影は意外と万能?
メリハリをつけて使っていきたい要素です。
まとめ
- ブラシ感を加えて影をつけるとパターンが切り絵風になる!
- (より強調したければ)滑らかな線ではなくカクカクした線で描写すると良い
切り絵風に向いているものは何か?
例えば童話をモチーフにしたらどうでしょうか?
レトロ感が相まって世界観がよく描けそうです。
カクカクさせると版画のようにも見えますね!
まるで自分のテイストを変えようと思うと難しいですが、「〜風」と思って考えてくと面白いかもしれません。
まだまだ試せることはたくさんありそうです。
次の記事もよろしくお願いします!
では本日はこれにて、アデュー!