さんいんち流!かわいいパターンの作り方 視線誘導編

こんにちは!パターンを描く人、さんいんちです。

今回は「整列する」と「散らす」編の応用編を書いていきたいと思います。


パターンを作る時、気にしていきたいことの一つにモチーフの方向性があります。

例えば取手がないコップは方向性がありませんが、ケトルだと方向性があります。
取手と注ぎ口があるだけで、形から、または動きが予想できて人は自然に方向性を感じてしまいます。(という持論です)

コップとケトルの方向性の比較の画像

この方向性もパターンを作る時の要素の一部になります。
どちらを向いているかで視線誘導されてしまうからです。

少し頭に留め置いておかないと、自分が意図してない方向性が働いてしまうことがもあります。

 

今回のお話のポイントは二つあります。

  • 外側より内側の方に重点を置くこと
  • 地味に主役を作ること

視線誘導…というと難しいことのようですが、今回は至極簡単な視線誘導の仕方を書いていきたいと思います。

難しい視線誘導については私はわかりません!

さんいんち
さんいんち

どややで!

では具体的に見ていきます。

具体例

モチーフは矢印です。
一番わかりやすいと思うので。

まずはみんな同じ方向を見ている矢印のパターンを見ていきます。

左を向いている矢印のパターン

右から左へ視線が流れていきます。
もちろん、矢印には方向性があるからです。

なぜ人間はこんな簡単な図形に従ってしまうのか…
ちょっと気になるところですが次を見ていきましょう。

 

外向きはどうでしょうか。

外向きの矢印の画像

視線がパターンの外に出て行ってしまったのがわかるでしょうか。
分散してしまいますね。

見ている人に疎外感を与えかねません。

せっかくならちゃんと見て欲しいところに視線を集めたいですよね。

 

内向きはどうでしょう。

内向きの矢印の画像

視線が真ん中に行きます。(今回は真ん中に何もないですが)

目立たせたいものがあれば、この真ん中に持ってくるのも手。
自然と目立ちます。

 

どちらかというと外向きより内向きの方が良さそうです。

ですが、全て内向きだと主役がはっきりし過ぎてしまいます。
外向きと内向きのバランスを見て、ちょうどよくモチーフを配置して行ったら良いのではないでしょうか。

 

ですが、地味な主役はいた方がベターです。
みんなが主役だと見ていてつまらない画面になってしまいがちです。(体感)

地味に主役を設定し、そこを中心にやや内向きにまとめる
少し面倒臭いですが、この細かな調整が大事だと思います。

格上げ

格上げのモチーフはヒヨコです。

モチーフのヒヨコは、色々な方向に視線が行っています。
顔があるモチーフの場合は、モチーフの視線で視線誘導できます(ややこしや)

黄色の背景にヒヨコのパターン

外側を向いたヒヨコもいるのですが、全体的には内側を向いたひよこが多くなるようにしています。

もし外向きのモチーフが印象が強いなと思ったら、同じモチーフで「受ける」と良いです。
外向きのヒヨコに対して、内向きのヒヨコで受けます。

黄色い背景にヒヨコのパターンの解説

これをたくさんやると、またパターンのバランスが崩れてしまいます。
何事もバランスですね。

 

今回のヒヨコは、ふわふわ感を一番に考えたので黄色ではなく白にしました。
背景のくすんだ黄色でヒヨコのイメージづけをしています。
さし色で水色を使って締めています。

いつもはAdobe frescoで描いたものをIllustratorで画像トレースするのですが、今回はオールIllustratorです。

まとめ

  • 方向性があるモチーフでは視線誘導は超重要!見ている人を意識すること
  • 外側よりは内側に向けた方がベター。バランスよく!
  • 地味に主役がいると尚よし

「視線誘導」というと小難しいし、私もよくわからないのですが、今回のように簡単なものでパターンの雰囲気が変わるのであれば、少し頭に入れておいてもいいのではないでしょうか。

まずは使いたいモチーフに方向性がないか考える
→方向性があるならばそれを生かせる配置や色を考える

描きたいモチーフを思いついた時、気にしてあげると良さそうですね。

ひとまず外向きには要注意!です。

次の記事もよろしくお願いします!

では今日はこの辺で。
さらば!

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