こんにちは!パターンを描く人、さんいんちです。
今回は以前書いたアウトラインの記事の応用編です。
モチーフの色を「塗ったり塗らなかったり(アウトライン)」してメリハリをつけることにより、リズム感を感じさせるパターンにしてみよう!という内容です。
パターンを作るとなると、やはり最初に頭に浮かぶのは塗ってあるモチーフだと思います。
しかし意図的に塗っていない(アウトライン)のモチーフを用いることによって、自分でパターンのリズム感を操作することができます。
ポイントは以下の通りです。
- 塗りとアウトラインのバランスに気をつけること(目的によって変える)
- よりシンプルなパターンの方が映える
では具体例を見ていきます。
具体例
シンプルな円柱模様です。
まずは塗りがある状態。
ベタ塗りのモチーフが並んでいるので、画面としては強いですよね。
大体パターンを作るとなると、この塗りの状態でモチーフを考えることが多いと思います。
ここから色々な可能性を柔軟に考えていきたいですよね(と常日頃から思っています)
(なかなかね!)
今回は塗らなかったり(アウトライン)にしてみます。
すっきりとしたパターンになりました。
今回は背景に白を用いていますが、他の色にしても大丈夫です。
アウトライン自体の色は少し強めでも良さそうです。
逆に薄すぎると存在が消えてしまうので(背景色によりますが)、塗りの時よりも少し濃いめの色で描画してあげるといいと思います。
モチーフによって色々なことができそうですよね。
最後にバランスを見ながらミックスさせます。
強めがよかったら塗りの方の比重を置きます。
パターン全体に占める塗りの面積の比を少し多めにしてあげます。
強さを保ったまま、少しさっぱりした雰囲気になりました。
抜け感が欲しい場合はアウトラインの方に比重を置くとより表現できるかと思います。
こちらはパターン全体に占める塗りの比をさっきより小さくしてみました。
より空気感が出ます。
自分がどのような印象のパターンにしたいかをじっくり考えて調整していきたいですね。
また、今回の「塗ったり塗らなかったり」は、色の比重を変えるので、色によってはパターンの形の印象にまで大きな影響を与えてしまいます。
あまり描き込み系のパターンには向いていないかもしれません。
(せっかくの描き込みの印象が消えてしまうかもしれないので)
逆にシンプルなパターンにとってはかなり心強い味方になると思います。
ただ気をつけたいのは塗りの色。
あまりビビッドだと形の方に目が行かなくなってしまうので、気をつけていきたいものです。
格上げ
デフォルメしたトランペットのパターンです。
シンプルに、大胆にトランペットをデフォルメしました。
トランペットのベルの部分を「塗ったり塗らなかったり」してみました。
全て塗ってしまうと全体的にのっぺりしがちですが、アウトラインを使うことによって抜け感が出ます。
両方使うことで画面にメリハリが出て、単調さが紛れます。
こういったシンプルなパターンにはとても有効だと考えます。
「モチーフが実際どうあるか」ではなく、パターンはあくまでも作り手の世界観によりますね。
まとめ
- 塗りとアウトラインのバランスに気をつけること(目的によって変える)
- よりシンプルなパターンの方が映える
今回の格上げのトランペットのパターンは「行ったり来たりでイキイキアニマル」の並べ方を取り入れました。
トランペットは無機物ですが、とてもアクティブな楽器のイメージがあったので少しでも動きを取り入れたいなと思ったためです。
こういった風に色々な要素をミックスさせて様々な模様を作れることがパターン作りの醍醐味だと思います。
要はどんなところを表現したいかですよね。
自分の目的をしっかりもって、しかしパッションも忘れず!パターン作りに取り組んでいきたいものですね。
では本日はここまで!
アディオス!